アトピー性皮膚炎の新しい治療薬のご紹介!

最近、アトピー性皮膚炎の治療に新しい薬が登場しました。

「デュピクセント(一般名:デュピルマブ)」と「ミチーガ(一般名:ネモリズマブ)」、どちらの薬も中等度から重度のアトピー性皮膚炎の治療に使われ、ミチーガは、かゆみの緩和に特化した治療薬です。

ミチーガは、かゆみの原因となるインターロイキン‐31(IL‐31)の働きをブロックすることでかゆみを効果的に抑えることができます。
以前は12歳以上のお子さんが治療の適応でしたが、最近6歳から使用可能になりました。


Q: ミチーガは誰でも使えますか?
A: 従来の治療薬を一定期間使ってもかゆみが改善しない6歳以上の方が対象です。

Q: ミチーガはどのくらいの頻度で使いますか?
A: 6歳以上13歳未満の方は30mgを4週間に1回、13歳以上は60mgを同様に注射します。

Q: 副作用はありますか?
A:めまいやふらつき、吐き気、せき、のどの痛みなどの症状や注射部位の腫れや赤み、ヘルペス感染、蜂窩織炎などの皮膚症状がみられることがあります。副作用は必ず起こるというものではありません。心配な点は気軽のご相談ください。当院の皮膚科では、成人だけでなく小児のアトピー性皮膚炎にも力を入れています。


アトピー性皮膚炎のかゆみは、睡眠障害や集中力の低下を引き起こし、生活の質(QOL)を大きく左右します。

かゆみの不安があると、通常よりも敏感に感じることがあり、かくことで皮膚症状が悪化します。
そして、さらなるかゆみを引き起こす悪循環に陥ります。


当院では、皮膚科専門医が各患者様の状態に応じた個別の治療計画を立て、丁寧にサポートいたします。
アトピー性皮膚炎にお困りの方はぜひ一度ご相談ください。