【頭の形外来】赤ちゃんの頭の形がゆがんでいるけど大丈夫?

頭の形のゆがみが強いと、将来、髪の毛を結ぶのが大変、合う帽子がない、嚙み合わせが悪いなどの困り感が出ることがあります。
頭の形のゆがみの原因のほとんどは【寝ぐせ(向き癖)】です。同じ側に向いて寝ることで接地面の成長が抑えられ、変形が生じてきます。

<変形のパターン>
斜頭:左右のゆがみがあり、頭を上から見ると平行四辺形に見えたり、耳の位置がずれて見えることがあります。向き癖がある赤ちゃんによく見られます。
短頭:絶壁頭と表現されます。仰向け寝の時間が長い赤ちゃんによく見られます。

<治療方法>
赤ちゃんのうちは頭の骨が柔らかく、頭の形のゆがみ(絶壁)が強い場合には、生後5-6か月ごろまでにヘルメット治療を開始することで改善が期待できることが知られています。

ヘルメット治療をしないまでも、タニータイム(うつ伏せで遊ぶ時間)を作る、お子さんのお気に入りのおもちゃなどを使って頭の向きを調整するといった対策で自然に治していくことも可能です。

<ヘルメット治療>
カメラで頭を前後左右から撮影し、お子さんごとの頭に合わせたヘルメットを作成します。
ヘルメットを装着することで、ゆがみ部分に空間を作り成長を促します。
当院では、ベビーバンド(株式会社Berry)というヘルメット治療を行っています。
自費(ヘルメット作成35万円(税別))となります。
治療開始が早いほど、治療効果が高く、治療期間も短くなります。

治療開始後は1か月ごとに受診してもらい、カメラで頭の形を撮影して、専用アプリを通して改善の程度を確認していきます。

当院では、まず「クラニオメーター」という器具を使って、赤ちゃんの頭の形のゆがみの程度を確認し、程度に応じた治療方法(生活指導、ヘルメット治療)をご案内しております。ゆがみは軽い段階で対応することが大切です。

赤ちゃんの頭の形が気になる方(川崎市以外の方でもご相談お受けします)は、一度ご相談ください★